2月7日のコメント欄
[ 2008年にいただいたコメント ]
questao
ダニー・ハサウェイを見いだしたのがこのキング・カーティスだったとは!tanouxさんのところは勉強になりますね。このジャケはよく見ていながら、実はまだ聴いた事がありません。
tanoux
キング・カーティスの作品では、もっとも有名なジャケットかもしれませんね。
スタジオ盤もたくさん出してますが、いまはなぜか影が薄くなってしまってます。
でも、右側の2in1CDを筆頭に、内容は良いですよ。
合わせてお勧めです。
ダニー・ハサウェイとキング・カーティスが出会ったのは、
おそらく1969年の初頭でしょう。
当時のダニー・ハサウェイは、
カーティス・メイフィールドのカートム・レーベルからデビューしていて
ジューン&ダニーというデュエット・チーム名義でシングル・ヒットを放っています。
でも、ダニーは満足していなかったのかもしれません。
ソロ・デビューに向けてデモ・テープを作り、
たまたま出会ったキング・カーティスに聴かせたのが、伝説の始まりです。
その出来栄えに驚いたキングが、さらに友人だったベン・E・キングに紹介。
二人の「キング」の後押しで、ダニーはアトランティック・レーベル(アトコ)と契約して
ソロ・デビューに至ったと伝えられています。
でき上がったデビュー盤はこちら。
↓
「Everything Is Everything / Donny Hathaway」(1970)
キング・カーティスも、もちろん参加しています。名盤ですよ。
questao
さらに詳しい情報、恐れ入ります。カートムでデビューしていたこと、ベン・E・キングにもバックアップしてもらっていたこと、凄いなぁ…。出会うべくして出会っているんでしょうね。
キング・カーティス、チェックします。ありがとうございました。
tanoux
人と人との出会いは、面白いですよね。
カーティス・メイフィールドは、キング・カーティスよりも先にダニーと出会っていますが
歌手としての可能性よりも、編曲と演奏の才能に目を付けたのでしょう。
ここから先は僕の推測ですが、
ソロ・デビューにあたって、カーティスとダニーは意見が合わなかったのかもしれません。
原因は、セールス面かもしれないし、あるいは作品自体の方向性かも…。
いずれにしても、カートムからのソロ・デビューに不安を感じたからこそ、
ダニーは、アトランティックのスターであったキング・カーティスに
デモ・テープを聴いてもらったんだと思いますよ。
カートムがダニーを手放してしまったのも、そういった裏事情があったのではないかなあ。