カール・ダグラス｜ビル・コディ｜ロン・バンクス｜ジェイソン・ダリリンプル

カール・ダグラス（Carl DOUGLAS）

1942年５月10日ジャマイカ・キングストン生まれ。

イギリス、ロンドンに渡って音響工学を学ぶ。60年代半ばから唄い始め、70年代にはパイ・レコードのスタジオ・シンガーとなる。ディスコ・ブームと、空手映画の人気に呼応して "Kung Fu Fighting" をリリース。イギリス、アメリカでポップス・チャートの１位となり、名を馳せた。シングル・ヒット２曲（１位１曲）、チャートイン・アルバム１作（１位１作）。ヒット作以外にも、良質のアルバムがある。

紹介したCDは、コンピレーション・アルバム「Kung Fu Fighting: Best Of Carl Douglas」。前述のナンバー１ヒットを収録。プロデューサーは、ビドゥ。録音は、1974年から1978年。パイ・レーベルの３作から選曲。ノベルティ・スタイルの "Kung Fu Fighting" だけがあまりにも有名だが、他の曲は正統派のソウル・ミュージック。カール・ダグラスの作品を一望できるベスト盤。アマゾン→

（コンテンポラリー・ソウル）

●本館サイトの関連記事→カール・ダグラス

ビル・コディ（Bill CODAY）

1942年５月10日ミシシッピ州コールドウォーター生まれ。

60年代から歌い続けるベテランのサザン・ソウル・シンガー。デニス・ラサール（Denise LaSalle）の支援を受けてチャンスをつかんだ。1971年に２曲のシングル・ヒットがある。

紹介したCDは、1997年の「Can't Get Enough」。プロデューサーは、ジョン・ワード。O.V.ライト（O.V. Wright）の "Ace Of Spades" と、オーティス・レディング（Otis Redding）の "That's How Strong My Love Is" をカバー。バーバラ・カー（Barbara Carr）とのデュエットも収録。充実の選曲に、ビル・コディの歌も絶好調。アマゾン→

（サザン・ソウル）

[ ビル・コディでもう１枚 ]

「Put Me In The Mood」。1999年作。エコー・レーベル移籍後の三作め。プロデューサーは、ジョン・ワード。ソングライターには、サム・モズレー、ボブ・ジョンソン、レイモンド・ムーア、クイン・ゴールデン、ジョージ・ジャクソンなど。ブルーズ色を強めているが、軽快なサザン・ソウルも健在。アマゾン→

（サザン・ソウル／ブルーズン・ソウル／ブルーズ）

ロン・バンクス（Ron BANKS）

1951年５月10日ミシガン州デトロイト生まれ。

ドラマティックス（The Dramatics）のリーダー。ファルセット・リードとしてもフロントに立つ。歴代バリトン・シンガーとの掛け合いで、グループに華を添えた。シングル・ヒット35曲（１位１曲）、チャートイン・アルバム14作。ソロ・シンガーとしても、２曲のヒットと１枚のアルバムがある。弟は、ファイブ・スペシャル（Five Special）のブライアン・バンクス。

紹介したCDは、ソロ・アルバム「Truly Bad」。1983年作。ヒット曲 "Make It Easy On Yourself" を収録。ベリータ・ウッズ（Belita Woods）とのデュエットで、ディオンヌ・ワーウィック＆B.J.トーマスの名曲をカバー。アルバムは、ロン・バンクスのセルフ・プロデュース。80年代のアーバン・コンテンポラリー・サウンド。ドラマティックスの作品とは一線を画した意欲作。アマゾン→

（アーバン・コンテンポラリー）

[ ドラマティックスであと４枚 ]

「The Dramatic Jackpod」。1975年作。ABCレーベルに移籍しての初アルバム。プロデューサーは、トニー・ヘスターとドン・デイヴィス。リード・シンガーは、L.J.レイノルズ。ビリー・ポール（Billy Paul）のカバー曲 "Me And Mrs. Jones" がヒットした。アマゾン→

（コンテンポラリー・ソウル）

「Dramatically Yours」。1974年作。ヒット曲 "And I Panicked" を収録。プロデューサーは、ドン・デイヴィスとジミー・ローチ。ロジャー・ハッチャー（Roger Hatcher）の "I Dedicate My Life To You" と、ダレル・バンクス（Darrell Banks）の "Beautiful Feeling"をカバー。70年代ソウル・ヴォーカルの名盤。アマゾン→

（ノーザン・ソウル）

【NEW】「Dramatic Experience」。1973年作。ヒット曲 "Hey You Get Off My Mountain" を収録。プロデューサーは、トニー・ヘスター。リード・ヴォーカルは、L.J.レイノルズ（L.J. Reynolds）。ジェケットの印象とは正反対の、オーソドックスなソウル・ヴォーカル盤。アマゾン→

（ノーザン・ソウル）

「Whatcha See Is Whatcha Get」。1972年のファースト・アルバム。ナンバー１ヒット "In The Rain" を収録。プロデューサーは、トニー・ヘスター。リード・シンガーは、ウィリアム・ハワード（Wee Gee Howard）。ロン・バンクスのファルセットと絶妙の掛け合い。バラードも良いが、アップ・テンポのソウル・ナンバーが光る。アマゾン→

（ノーザン・ソウル）

●本館サイトの関連記事→ドラマティックス｜ロン・バンクス

ジェイソン・ダリリンプル（Jason DALYRIMPLE）

1980年５月10日ニューヨーク州ロング・アイランド生まれ。

ソウル・フォー・リアル（Soul For Real）のリード・シンガー。メンバーはほかに、クリストファー、アンドレ、ブライアンの総勢四兄弟。ヘビー・Ｄに見出されてデビューを果たした。シングル・ヒット４曲（１位１曲）、チャートイン・アルバム２作。

紹介したCDは、1994年のデビュー・アルバム「Candy Rain」。同名のナンバー１ヒットを収録したミリオン・セラー。プロデューサーは、ヘビー・Ｄを中心に、アレクサンダー・リッチバーグやケニー・グリーンなど。パティ・ラベル（Patti LaBelle）の "If Only You Knew" をカバー。ほかに、ビル・ウィザース（Bill Withers）の "Ain't No Sunshine" にもアカペラで挑む。14歳のジェイソンが歌う、90年代のバブルガム・ソウル。アマゾン→

（R&B）

[ ソウル・フォー・リアルのディスコグラフィー ]

「Heat」。1999年のサード・アルバム。グループ名の表記を「Soul IV Real」に改めての作品。プロデューサーは、ロバート・ジェームス、クリストファー・ダリリンプル、チャーリー・マロッタ、アンディ＆ザ・ラムボーイ、ロバート・ゴールソン、ショーン・レイナー。ヒット曲は生まれなかったが、内容は充実。90年代ヴォーカル・グループの魅力を十二分に備えた一枚。アマゾン→

（R&B）

「For Life」。1996年リリースのセカンド・アルバム。ヒット曲 "Love You So" を収録。プロデューサーは、ショーン・パフィ・コムズ、フェイス・エヴァンス、ティム・ケリー＆ボブ・ロビンソン、ヘヴィー・Ｄなど。アル・グリーン（Al Green）の "Let's Stay Together" をカバー。ジェイソン・ダリリンプルのヴォーカルにも、一層の磨きがかかっている。アマゾン→